東海地方(5)~桑名城~
地味だけど味のある城
私の中の桑名城の印象は、これといった見どころがない城。
どうしてもネガティブなイメージが先行してしまうのだが、じっくり見て回れば印象が変わるかも。
桑名駅から歩いて15分ぐらいの九華公園を目指す。
九華は「く は(わ)な」と読め、江戸時代には桑名を表す言葉として使われた。
ちなみに公園の読みは「きゅうか こうえん」、ややこしや。
桑名城跡が公園となっているのだが、言われなければ城跡と分からないレベルかも。
お堀の幅が広くて、規模の大きな城だったのだなと感じられる。

調べてみると往時は51基の櫓、46基の多聞櫓が立っていたようだ。
これだけの数があれば維持するのも大変だったろうな。
石垣とお堀しか残っていないが、こちらは神戸櫓跡。

兵庫県民は条件反射で「こうべ」と呼んでしまうが、こちらは「かんべ」。
そして辰巳櫓跡。

なぜか大砲のレプリカが置かれている。

どちらも櫓跡と言われなければ素通りしてしまうかも。
天守閣跡が見つからずウロウロとしていると、鎮国守国神社内にあった。

4重6階の天守閣は1701年に焼失しているが、その規模のわりに小さすぎないか!??
どうやら昭和期に規模を縮小して石垣が組み直されているようだ。
桑名城で唯一の再現建造物の蟠龍櫓。

破風が櫓外側のみに施されている。
こちらは水門管理棟を兼ねており、2階が桑名城などについての展示室になっている。
近くには洋館と和館が合体した建物が印象的な六華苑があるので、時間が許せば桑名城とセットで見学してみるのが良いと思う。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
#桑名城
#九華公園
#愛知県
#桑名市
東海地方(4)~岡崎城~
徳川家康ゆかりの城
徳川家康関連の城という認識はあったが、さほど興味が湧かず今まで登城したことがなかった。
せっかくの機会なので、今回岡崎城を訪ねてみた。
ネットで調べると、岡崎城の最寄り駅は名鉄 東岡崎駅と出てきたので、名古屋駅から名鉄に乗車。
駅から歩いて15分ほどで川越しに天守閣がチラッと姿を現す。
坂谷門跡と天守閣を撮影。

この方向から見る天守閣はなかなかカッコいい。
天守閣に登城する前に、岡崎城公園の入り口にある大手門に寄ってみた。

大手門は威風堂々とした佇まい。
こちらは東曲輪の東隅櫓。

2010年に再建されていて、松山城の野原櫓などの形式を参考に再建されたとか。
櫓では月見櫓が古写真で数点残っているんだから、復元すればいいのに…と思う。
深い空堀の清海堀。

岡崎城の最初の築城者 西郷頼嗣(法名:清海入道)の名前からこう呼ばれている。
深い所では約8mもあるんだとか、こりゃ深いな。
本丸跡に鎮座する龍城神社の神馬像と天守閣を撮影。

よく撮影されるベタな構図だけど。
天守閣入り口側からのショットもどうぞ。

最後まで御覧いただきありがとうございました。
#岡崎城
#愛知県
#岡崎市
東海地方(3)~田原城~
渥美半島に位置する城
JR豊橋駅に隣接する新豊橋駅から豊橋鉄道に乗り、終点の三河田原駅へ。
駅から歩いて15分ほどの場所に田原城はある。
再建された桜門が出迎えてくれる。

左右の土塀のなまこ壁が印象的だ。
田原城を写した古写真は残っているものの、桜門は一部しか映っておらず全貌が不明なため、模擬再建らしい。

桜門前にお堀が残っている。
枡池から望む桜門。

こちらのお堀は袖池。

お堀なのに池という名で呼ばれているのは、お堀に対して愛着が感じられる。
再建された二の丸櫓。

古写真を見ると下見板張りになっているが、再建されたものは白漆喰総塗籠だ。
萩の人は吉田松陰を松陰先生と呼ぶが、田原の人は崋山先生と呼ぶのかな。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
#田原城
#愛知県
#田原市
東海地方(2)~吉田城~
甘酸っぱい思い出の城
東海地方2城目は、豊橋市にある吉田城。
初登城かと思っていたが、昔の彼女との初デートが吉田城がある豊橋公園だった(笑)。
公園内の豊橋市役所13階の展望ロビーで告白後にキスを交わした思い出の地、キャッ。
私の甘酸っぱい思い出話は横に置いといて…。
ちなみに展望ロビーからは吉田城を代表する鉄櫓は殆ど見ることはできない。

写真は二の丸跡を見下ろしたもの。
豊川対岸から見る鉄櫓。

こちら側から眺めると、なかなか個性的な外観で印象に残る。
「てつやぐら」ではなく、「くろがねやぐら」と読む。
こちらの写真は本丸跡側から見る鉄櫓。

櫓内には初めて入ったけど、こじんまりとしている。
平日に行ったので「私ぐらいしか訪問者はいないのでは」と思ったが、さすが続日本100名城の城、それなりに人が来ていた。
近くには重要文化財の豊橋ハリストス正教会や、登録有形文化財の豊橋市公会堂もあり、時間をかけてゆっくり巡りたいところだ。


吉田城は、20年前の甘酸っぱい思い出が蘇った城であった(笑)。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
#吉田城
#愛知県
#豊橋市
東海地方(1)~西尾城~
愛知の隠れた名城
昨年と今年に2年続けて東海地方の城を巡る機会があった。
東海地方の城は犬山城と名古屋城には数回行った事があったが、それ以外は食指が動かず今まで未登城。
現存建造物がない城は興味が湧かず、今まで素通りだった。
2年かけ未登城の10城を制覇してきたので、ぼちぼちその登城記を書こうと思う。
まずは西尾城。
西尾藩の歴代藩主は、老中として幕政に関与する者が多かったという。
関西に住んでいると西尾はあまり馴染みのない地名だ。
愛知県第9位の人口約16万人を誇り、三河の京都と知られている。
かつて愛知には似た名前の尾西市もあった、ややこしや。
旅の起点の名古屋駅から名鉄の急行に乗り、50分ぐらいで西尾駅へ。
駅から徒歩15分ほどの場所にある西尾市歴史公園を目指す。
公園に着いてまず視界に捉えたのは、二之丸丑寅櫓。

2020年に土塀とともに復元されたが、なかなかの風格ある佇まい。
そしてこの城を語るのに欠かせないのが、屏風折れの土塀。

土塁を部分的に張り出させ死角をなくし、鉄砲の命中率を高める効果があるんだそう。
全国的にも珍しいもので、それを復元したのは立派!
天守台の石垣もどうやら復元のようだ。

天守閣は幕末まで残っており再建計画があるそうだが、はたして実現するかな…。
1996年に復元された鍮石門。

何と読むのかと思ったら「ちゅうじゃくもん」と読む。
城主の居所だった二之丸御殿に繋がる重要な門で、扉に真鍮が取り付けられたことからこの名が付いたらしい。
なかなか立派な櫓門で、再建とはいえ歴史を感じさせる。
同じく1996年に再建された三重櫓の本丸丑寅櫓。

無骨だけど端正な外観だ。
公園内には京都にあった旧近衛邸の一部が移築されている。

なぜに京都の旧近衛邸が西尾城に??と思って調べてみると。
京都の神宮丸太町の天理教の建物として移築された後、昭和時代に取り壊しが決まった際に、西尾文化協会が取得しこの地に移築された。
移築建造物はひっそりと取り壊されることも多い中、このように再活用されるのは嬉しいことだ。
今回初めて訪れた西尾城だったが、予想以上に良い城だった。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
#西尾城
#愛知県
#西尾市
北陸地方(1)~金沢城~
加賀百万石の城
金沢への出張を利用して金沢城まで。
金沢城を訪れるのは今回で3回目。
前に行ったのが青春18きっぷを使って2017年の春に。
今回は出張終わりに一泊して、翌朝の7時から登城。
城を訪れるのはやっぱり早朝に限る、特に有名な城はね。

圧倒的に人が少ない、日中は観光客でごった返す石川門も殆ど人はいやしない。
石川門の海鼠壁を見ると、金沢城に来たな~という気持ちになる。
美しい、唐破風の下の格子が並ぶ出窓が、美しさを際立たせているような気がする。

百閒堀跡に下りて、下から眺める石川門も絵になるなぁ。

枡形虎口の門構えは実戦的な造りでワクワクする。
金沢城は「石垣の博物館」といわれるくらい、色んな石垣が見ることができる。

石川門の石垣は綺麗に整えられていて、加賀藩の美意識の高さが表れている。
三ノ丸跡まで進むと、再建された河北門が見えてきた。

河北門は無料で入ることができるが、早朝なのでまだ開いておらず。
こちらも再建された左から橋爪門続櫓・五十間長屋・菱櫓。

ここは有料で入ることができるが、早朝の営業時間外のため今回はパス。
五十間長屋と菱櫓に近付いて撮影、海鼠壁が絶妙な塩梅!

お堀に反射する橋爪門と土塀。

お堀や水面に反射するお城の写真を撮るのが好き。
少しでも風があると綺麗に反射してくれないけど、この日は風もなく綺麗に反射してくれた。
この場所で同じような写真を何十枚と撮影(笑)
こちらは鶴丸倉庫。

その名前から明治以降に陸軍によって造られた建物かと思っていたけど、江戸時代からある現存建築物。
陸軍の被服庫としても使われていたそう。
この外観から、西洋風に見えてしまうのは自分だけ!?

戌亥櫓跡辺りの石垣に煉瓦造りのトンネルを発見。

こちらは陸軍によって造られたもので、陸軍弾薬庫隧道とのこと。
今となってはこのトンネルも立派な歴史的遺産。
自分のなかで金沢城の三大見所が、石川門と鶴丸倉庫と三十間長屋。
金沢城の顔ともいえる石川門に比べたら、三十間長屋はひっそりとした場所にある。
今回も楽しみに訪れると・・・・。
ガーーーーン、屋根の改修工事のため仮囲いに覆われている・・・。

2024年3月まで屋根の改修工事らしい。
お城に限らず歴史的建造物を訪れる時は、こういうことに出くわすことがままある。
事前にネットで調べて行くけど、ホームページにも記載されていない時があったり。
残念だけど仕方ない、将来この貴重な文化財を残していくためには、定期的なメンテナンスが必要だしね。

ちなみにこの写真は2017年に訪れた時のもの。
この大きさで、2階建てというのが何気にすごいと思う。
玉泉院丸庭園へ移動、雪吊りの光景は冬の金沢の風物詩。

こちらは玉泉院丸庭園にある色紙短冊積石垣。

パッチワークのような、芸術的な石垣の組み方。
2017年に訪問した時はなかったので、今回初めてお目にかかる鼠多門。

黒い海鼠壁が渋くていい味を出している。
玉泉院丸庭園を出て、いもり堀までやって来た。

埋め立てられていたものを復元したものらしい。
右に写っている鯉喉櫓跡の石垣も復元なのかな。
こちらは鯉喉櫓跡石垣の近くにある、辰巳櫓跡の石垣。

本当に金沢城では色んな石垣を見ることができるなぁ。
最後に石川橋の下までやって来た。

石川橋下の道路は江戸時代、百閒堀といわれる非常に大きなお堀だった。
さすがに加賀百万石の城、規模が違うね。
今回は駆け足での訪問だったけど、今度は夏の金沢城に行きたいな。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
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